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  1. 著作権法総則
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具体的表現と抽象的表現の関係

著作権法は、具体的な表現を保護する法律であると理解しています。

また、著作権法は表現を保護してアイディアを保護しないと説明されます。

この、「アイディア」について、要保護性を欠いた表現を指している場合もあると考えています。

そして、具体的表現から抽出された表現から本質的特徴が失われる一場面として、具体的な表現の抽象化があると考えられます。

簡単に言えば、翻案、要約と言うべきものです。

ただ、著作権の面白いところは、抽象的な表現もまた、著作権法が保護する対象、つまり、表現である、という点です。

そうすると、具体的表現と抽象的表現は異なる表現であるという事になります。

つまり、具体的表現から抽出して抽象化する過程で、別の表現というほどに表現の本質的特徴が失われた場合は、もはや、具体的表現の保護は具体的表現から抜き出された抽象的表現の保護には及ばないということになります。

さらに、具体的表現の本質的特徴が残存している場合、抽出された抽象的表現がさらに新たに創作性を獲得する場合は、抽象的表現は具体的表現の2次的著作物になり得ます。

その意味で具体的な表現に抽象的表現は包含されているとも言えますが、法的には抽象的表現も対等に保護される点から、包含関係は見出し難いものとも考えられます。

つまり、論理的には相互に包含関係を見出し得る具体的表現と抽象的表現も、其々が対等に保護される表現であるため、著作権法上同等の地位を与えられ、あとは、表現としての同一性・類似性の問題となるものとも思料されます。

すなわち、表現の本質的特徴が残存しているか否かを審査すれば足ることになります。

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